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2022.04.22 マーケティング便り

「はじめてのおつかい」が海外でバズりまくる理由は?[マーケティング便りvol.45]

図研プリサイト 神原 由美

何度目かの休園です。まん防も解除されましたし、自身も3度目のワクチン接種を終え、いよいよ来週からはゴールデンウィーク突入!と、浮かれていた矢先の急転直下、といった感じです。

娘が元気なのは不幸中の幸いなのですが。Amazon Prime、YouTube にお世話になる日々。親としてはやはり、悩ましいです。しかし、家族以外の人の顔半分がマスクで覆われ、表情が読めないことが当たり前の中で生活する子どもたちにとっては、むしろ画面越しに観る表情豊かなYoutuberやタレント、アニメキャラから得るプラスの効用って、意外と大きいのかもしれない。そんな風に、長引くコロナ禍で諸々正当化することにも長けてきたな、などと感じる今日この頃です。多角的思考は日々強化していきたいものです。ものは考えようです。

今回のピックアップ記事はこちらです。

「はじめてのおつかい」が海外で放映されはじめ、アメリカでは論争を呼ぶほどの人気コンテンツになっているそうです。子供の保護責任が法的に義務付けられているアメリカでは「非常識」と言っていい内容らしいのですが、にも関わらず受け入れられている背景には、日本への羨望もあるようです。

アメリカでは基本的に、13歳未満の子どもに対しては保護者の監視が義務付けられており、幼児に一人で外を出歩かせようものなら親は逮捕されてしまう、とのこと。知りませんでした。。。

映画でよく観るようなプロムのイメージがあるので、アメリカをはじめ欧米のティーンエイジャーは、日本よりも自立というか、独立している印象があります。が、確かに、言われてみると幼児に対してそんなイメージがない。と言うより、幼児は万国共通に保護すべき対象としてのスタンダードイメージしかありませんでしたが、まさか「はじめてのおつかい」をきっかけに、欧米側が子どもの自立について考えるような逆転現象が起きるとは。記事では、コロナ禍と長引くウクライナ情勢への疲弊という時事の影響も考察されていますが、本当に、何が当たるか、ビジネスチャンスになるかわからない時代だな、と思ってしまいます。昨日から株価急落で世の中を騒がせていますが、Netflixの嗅覚にあっぱれです。加入してないですが。

日本では国民的番組としての地位を確立している「はじめてのおつかい」。みなさんも一度はご覧になったことがあるのではないでしょうか?お正月に毎年放送されているので、絶対見なきゃ!というわけではないのですが、なんとなく、我が家では風物詩的番組と化しています。そして私は一部のアメリカ人同様、小さな子の健気な姿に涙するわけです。

しかし、わが子に同様の試練を与えるか?というと、私の場合はNOです。やはりリスクと子どもの自立や成長を天秤にかけた時に、リスクが上回ります。もちろん、多くのスタッフや地域の方の協力があるのが大前提にあってのおつかい、という名の一人立ちへの第一歩、なのかもしれないですが。「かわいい子には旅をさせよ」の「子」は、いったい何歳くらいを対象にして生まれた言葉なのか、など、答えのないようなことまで考えてしまいます。なるほど、確かに議論テーマにもいい題材な気がしてきました。

日本ブームの一環としての考察も挙げられており、サブカルや大谷翔平と並んで名前が出ていたのが「こんまり」こと近藤麻理恵さんです。ときめく、ときめかないで断捨離する「片づけ」哲学が、アメリカやイギリスで大ブームを起こしたことは記憶に新しいです。ちょうどアメリカでのミニマニストブームと重なったようにも思いますが、パートナーのプロデュース力もさることながら、Netflixが「こんまりメソッド」をテーマにしたドキュメンタリー番組をシリーズ化し、世界190か国で配信しているんです。まさに時代や時世の変化や、地域・国民性を捉えてヒットを生み出しているお手本のようにも思えます。

なんだかNetflixすごい!に落ち着いてしまいました。が、例えば書籍のベストセラーから、それが流行した時代背景を読み解き、考察されていたりします。同様の観点で、「はじめてのおつかい」や「こんまりメソッド」のようにNetflixのヒット番組から世相や時代を考察し、次なるビジネスチャンスを見出す。そんな研究をしているサークルがあれば是非入ってみたい!などと、楽しそうにPrime Videoを観る娘を横目に、多角的視点(という名の妄想)は徐々に強化されつつあります。(そしてこんなに持ち上げておきながら、今のところ我が家ではやはり、Netflix加入は必要なさそうです)

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