電力関連機器メーカーのナレッジ活用事例
九電テクノシステムズ株式会社
2021年4月には体験型展示施設「Q’s-LABO(キューズラボ)」を、同社本店西エリアが所在する福岡市南区にオープンした。巨大な蓄電池が展示された屋外ブース、実際にEV充電が体験できる駐車場、エネルギーマネジメントシステムや複数台充電コントローラーなど、同社が提供する製品・サービスに触れることができる展示・操作ブースで構成されており、「明るい未来」を実現する9つのデザインを取り入れた木造の開放的な内装は、社内外関係者や社員同士がくつろいで交流できる場を創出している。
お客様の企業プロフィール
- 会社名
- 九電テクノシステムズ株式会社
- 本社
- 福岡県福岡市南区清水四丁目19番18号
- 社員数
- 599名(2021年7月現在)
- 資本金
- 3億2,722万円
お話を伺った方
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技術開発本部 商品開発1部長
佐々木 浩幸 様
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技術開発本部 商品開発1部 通信装置開発グループ 主任
重石 健佑 様
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技術開発本部 商品開発2部 計量機器開発グループ 主任
西山 征利 様
2022年05月26日
採用いただいたソリューション

AI実装フルオート型
ナレッジ活用ソリューション
各個人が持つナレッジの流通に課題感
技術開発本部 商品開発1部長の佐々木氏は、2020年度の同本部ワーキンググループに参画した際、自身が抱えていた次の課題感を払拭すべく取り組みを始めたと話す。
「組織内の各個人が持つナレッジの流通に課題を感じていました。例えば、新しい装置の開発を始める際、過去に似たような商品が自社で開発されていたにも関わらず、それを知らない担当者が一から検討を始めて時間がかかってしまう。組織内でナレッジを共有し、それを簡単に探せる環境を整えることが急務だと感じました」(佐々木氏)
具体的な利用シーンを伝えて、社員のシステム利用を促進
Knowledge Explorerについて、西山氏は「Googleみたいにすぐ検索できる手軽さが良いです。また、Windowsのエクスプローラだと1~2分かかるファイル検索が数秒で済みます」と、旧ナレッジツールを優に超える効果が得られていることを話してくれたが、運用開始当初は過去のナレッジツールに対する印象もあったせいか、なかなか社内での利用率が上がらなかったという。
西山氏を中心とした地道な利用促進活動の結果、2021年11月以降、同社内での利用率は右肩上がりで伸びているという。現在、主に技術開発本部所属の60余名が利用しており、同本部以外での利用拡大も検討しているとのことだ。
プッシュ通知が新入社員のレポート提出に貢献
技術開発本部 商品開発1部 通信装置開発グループ 主任の重石氏は、本インタビュー当日に起こったプッシュ通知機能の効果について教えてくれた。
「技術開発本部の新入社員に研修の一環として現場帯同(エンジニアリング部門の現場業務に同行)を実施しており、帯同後にはレポートを提出することになっています。本日、レポートの書き方が分からず悩んでいた新入社員から『Knowledge Explorerが昨年のレポートを通知してくれたため、その内容を参考にして書くことができた』と報告がありました」(重石氏)
今後、利用者・利用部門の拡充や対象ドキュメントの増加など、Knowledge Explorerの利用シーンが広がることで、同社におけるプッシュ通知機能の恩恵も増えていくことは間違いないだろう。
利用部門を拡大し、多様な知見の融合を実現へ
最後に、Knowledge Explorerに対する今後の期待として、お三方からそれぞれコメントをいただいた。
「プッシュ通知は良い機能なのですが、正直なところ利用率が低いです。この機能の便利さを感じてもらうためにはどうすれば良いか、その方法を教えてほしいです」(佐々木氏)
「Officeアドインをインストールすると、ドキュメントを開くときにKnowledge Explorerのロゴが数秒表示されます。急いでいるとき、その数秒待たされるのが煩わしいという意見が社内で多く、ロゴを表示せずに起動できるようにしてほしいです」(重石氏)