Glossary
用語集
PDCA サイクルとは、「Plan(計画)- Do(実行)- Check(確認)- Action(処置・対策)」という4つの段階を循環させ、業務や品質を継続的に改善する活動です。日本の品質管理の父と称されるW・エドワーズ・デミング氏 が来日した際に、PDCAの概念を持ち込んだことが起源と言われています。昨今PDCAは幅広い分野に浸透していますが、元々は統計的品質管理手法として生まれました。狭義では、ISO9001など国際標準化機構(ISO)の定めた要求事項を満たすための枠組みを指します。
PDCAサイクルの各段階には、それぞれ異なった目的があります。各段階における目的と流れは次の通りです。
PDCAのP(計画)をS(標準化)に置き換えた言葉として、SDCA(Standard-Do-Check-Action)があります。特に製造業の品質保証や品質管理の業務を維持管理するために活用されます。SDCAサイクルの目的は、標準に従って実施し、実施した結果をチェックし、必要な改善アクションをとることで、日常業務の維持向上 を行うことです。端的に言うと、「良くなった状態を維持する」ための活動です。
品質管理活動において、SDCAサイクルはPDCAサイクルと連動して活動することが推奨されております。
特に製造業の品質保証業務においては、継続的改善と維持向上の2つの視点を持つことが重要です。PDCAサイクルを回して改善を行った後、改善した活動に対してSDCAサイクルを回して良いプロセスを維持する。改善と維持の両輪を回していくことで、品質の継続的な改善に繋がります。