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2021.08.20 マーケティング便り

最果ての極寒の地で「口にすると死ぬ」意外なモノとは!?[マーケティング便りvol.29]

図研プリサイト 神原 由美

週前半まではスッキリしない天気が続き、関東は少し寒いくらいの気候でしたが昨日今日とやっと夏らしい日差しが戻ってきました。ツクツクボウシも鳴き出し、残暑感も漂ってきています。例年、10月くらいまで暑いので今年はどうかというところですが。
ここぞとばかりに布団を干した一昨日。こちらもここ数年おなじみのゲリラ豪雨にやられ、Web会議終了後に気づいた際には時既に遅し。。。テレワークの弊害認定したい気分です。空模様には最大限に気を配り、残暑を乗り切りたいです!!

今回のピックアップ記事はこちらです。

鎖国真っ只中の239年前にロシアへ漂着し、最果ての地で10年の歳月を生き抜いた大黒屋光太夫。
昭和軽薄体で知られる作家 椎名誠さんがその足跡をたどる紀行文です。
今年はカナダで49.6度を記録するなど世界的な熱波が話題となりましたが、それとは真逆マイナス50度の極寒の世界。
コロナでなくともそうそう行ける場所ではありませんが、地球上でも有数の過酷な環境であることは容易に想像できます。
似たような境遇ではジョン万次郎の方が有名ですが、彼が辿りついた地は温暖なハワイ。光太夫の壮絶さとは対照的です。

○○のルーツを辿る旅、などというものは時折テレビ番組や誌面、今ならブログやらで見られたりします。
しかし、わざわざとてつもなく過酷な地に向かうとは。さすが、椎名誠さんとしか言いようがないです。
 ※私ならジョン万次郎の足跡をたどります。ハワイへ行きたいです。

小説の一部の抜粋記事なのでかなり分量がありますが、学生時代に数作好んで旅のお供にしていたこともあり、椎名さんの表現には懐かしさを感じてしまいます。
長文のお目通しのお時間がない方のために、本記事タイトルへの解をお伝えします。
極寒の地で 現地ロシア人が忠告する口にしてはいけないもの。それはなんと、「水」です!!
体のなかにあまりにも冷たいものが入ってくると臓器が持たないのだとか。
郷に入っては郷に従え。その土地の言い伝えなど含めて、少々怪しかろうが鵜呑みにするのが賢明ということでしょうか。

大黒屋光太夫とジョン万次郎。ジョン万次郎の方が知名度的には高く思いますが、それはやはり開国に貢献したからでしょう。
漂流した境遇は同じなのに、行きついた地がロシアとアメリカでこうも違うのか!!時代だって50年の差程度です。
タイミングや運って、本当に大事なんだなぁと、沁み沁み思ってしまいます。才能の内とは言いますが。

そんなことを考えていると、ここ数日、メディアを賑わせている東京五輪大会ボランティアスタッフの女性が頭に浮かんできました。
ジャマイカ代表の陸上選手が競技会場を間違えた際、彼女が正しい会場までのタクシー代を貸してあげ、そのことにより選手はウォームアップの時間の余裕をもって会場入りでき、見事金メダルに輝きました。
選手は後日、彼女を探し出し、メダルを差し出し、金額返却と共に感謝を伝える模様をSNSに投稿。
なんと、ジャマイカ政府の知るところとなり、ジャマイカへの旅行がプレゼントされる事態に。
金メダルを獲得したのは選手の実力なわけですが、その実力者のピンチに出くわしたことを考えるとスタッフ女性がかなりの強運の持ち主に思えてきます。また、この選手が日本人だったら?仮に金メダルを獲得していたとしても国を挙げての騒動にはならなかったと思います。そしてタイミング。このコロナ禍での無観客開催でなければ、選手のSNS投稿に注目する人間やメディアの数は確実に少なかったことでしょう。
かなり極端に、光太夫派?万次郎派?で考えるなら、万次郎派の展開です。個人的にはかなり羨ましい展開です。

とはいえ、やはりロシアという地に初めて足を踏み入れ、帰還したという歴史を作った大黒屋光太夫の功績は偉大なものです。
活字好きの感覚というだけかもしれませんが、その足跡を当時の文献だけでなく、現代人が200年後にリビジョンした形で詳細な記述でなぞれるのも、映像で見るより乙な気がします。

 ※「0メートルの旅 日常を引き剥がす16の物語」という、システムエンジニア著の旅行記短編集があります。
   ユニークな旅行目的と軽快に綴られる文章からは、なんとなく漂流している感も漂え、とても面白い書籍です。
   旅行好きの方、ひらめき力が欲しい方にオススメなので、ご興味あれば是非ご一読ください!

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