USBメモリ、顔認証、身近な技術はすべてイスラエル生まれ!?[マーケティング便りvol.53]
3連休は晴れたり雨が降ったり、忙しない空模様でしたが、朝晩の冷え込みと空気の乾燥が秋の訪れを感じさせてくれます。昨夜は風も強かったこともあり、横浜では美しく、大きな満月が見られました。稀に月が大きく見えると、血は騒がないですがやたら恐怖心を覚えます。が、この月が大きく見える現象、「月の錯覚」と呼ばれる心理的なものだとのこと。ただ、ここ数年話題となっているスーパームーンは月と地球が物理的に近づくことで大きく見えているようです。
昨年、ちょうどこのスーパームーンを拝めた日に、うちのマンションの屋上に不審人物が見られたとの目撃情報があり、暑いのに窓が開けれない日々が続きました。その後何の音沙汰もなく、しばらくしてからスーパームーンに思い至り、迷惑なロマンチストもいたものだ、との結論に思い至りました。ちなみに今調べたところ、次の満月はなんと皆既月食なんだそうです!11月8日にほぼ全国で見られるそうですので、秋晴れを期待して、皆様是非、少し立ち止まって夜空を見上げて見てください!
今回のピックアップ記事はこちらです。
先端技術大国イスラエルで次々と産み出されるイノベーティブな技術、その背景にある国防と民間スタートアップの共存関係についての記事です。日本ではあまり話題にならない同国ですが、政治・宗教・民族・軍事そしてテクノロジーといった様々な面で、中東のみならず欧米諸国からの注目度は高く、畏怖の念すら持たれています。多くの天才や大富豪を生み出し、グローバルにネットワークを張り巡らせているユダヤ人は、やはり世界最強なのかもしれません。
学生時代、1年ほどドイツの語学学校に通っていたのですが、クラスメイトの1/3は10代後半のイスラエル人男性でした。
将来医者になるべく、ドイツ語を必修とするお坊ちゃんで、面白い子たちでした。一人、パレスチナ人の子もいたのですが、ドイツという地では友好な関係を築いているように見えました。国に帰った後も交友は続いているのか、今更ながら気になります。
また、決して童顔ではない私を年下だと思い込み、仲良く接してくれたことは良き思い出です。サッカー好きの子に日本代表のレプリカユニフォームを見せてあげたつもりが贈呈されたと思われ、「めっちゃありがとう!!」と何度もお礼を言われ、もうあげざるを得ない雰囲気になったことも思い出しました。あんなに嬉しそうにされると、「高かったのに・・・」とも一瞬しか感じず(一瞬は感じたわけですが)、なんだか喜ばしい気持ちになったものです。
さて、15年以上も前の思い出に浸ってしまいましたが。今回の記事の中で気になった箇所があります。
「そもそも日本人にとっては、防衛のための機関が先端テクノロジーを生み出して民間に転用しているというコンセプト自体に馴染みがないかもしれない」
ここがポイントではなかろうかと。
戦後復興から技術大国へとのし上がった日本と、地政学や宗教の観点からも様々な衝突の絶えない中東で生き残るため国防技術を必要とし続けるイスラエルとでは、技術の発展すべきその方向と目的が違っていて当然です。独自国家を持っていなかったため、第二次世界大戦中に600万人のユダヤ人が殺害された経験を持つイスラエルです。ユダヤ人という視点では2000年以上の長い歴史の中で世界に拡散し、迫害を受けてきた悲劇が存在します。(この過程で、それぞれの土地で一般人がなかなか就かなかった職業の一種、金融業がユダヤ人の生業となっていきます) 中世ヨーロッパのキリスト教国の多くでは利息をとることが卑しいとされていたため、こういった職にしか就けなかった、というのが史実のようです。
「イスラエル国民(そこにはユダヤ人だけでなくキリスト教徒、イスラーム教徒のアラブ人も存在します)に加え、全世界のユダヤ人を擁護するという特別の使命を持っている」
このように、インテリジェンスに詳しい作家・佐藤優氏は、記事にあったイスラエルの諜報機関「モサド」について記しています。「モサド」の原動力であり、国防面での最大の強みです。これをある程度国是とするバックボーンがあるからこその事例があります。コロナ禍においてイスラエル政府は、このモサドの持つサイバー技術を転用し、国民の携帯電話通信データ監視による感染拡大防止措置に早期段階で踏み切っています。日本では考えられないですよね。が、情報技術の発展には必ずプライバシーの問題が付きまとってきます。日本人はプライバシーを尊重する反面、治安が良い故にセキュリティー意識が低い傾向にあるとの調査結果も出ています。単に技術大国としてイスラエルから学ぶ、というだけでなく、自分たちの国民性を鑑みてからの方が有意義に学べるのではないかと思います。
そして個人的には、いつの時代・どの分野でも「戦争」や「ウイルス」といった災害が、技術を飛躍的に発展させるのだと思います。そこで発展した技術は結果として、副次的にデュアルユースに転用しやすいのかなぁ、と考えます。ゼロから生み出す技術も、デュアルユースされる技術も、その進化や発展、改良は必須だと思います。が、それ以上にその技術が生まれる背景の理解や、それを必要とする目的をしっかりと考えることが重要なのではないか、そんな風に感じています。もちろん、地域によって、人によって、時代によって異なってくるものだとは思うので難しいところでしょうが。「豊かさ」や「便利さ」一つとっても違いますし。だからこそ、スタートアップがうまく民間転用した色とりどりの技術が世の中に出てくるべきなのだろうか。各々が考えて必要なものを選択して発展させていけるように。書きながらなんとなく、ここに着地した感じです。笑
こと私に関して言えば、GPSを活用してこどもがどこにいるかわからない不安を解消できたり、方向音痴を露呈せずに目的地にたどり着けたり。デュアルユースがもたらしてくれる「便利」を平和的に享受しているなぁと思います。でも、これから先は今言われている以上に、技術発展×倫理観が重視されていくのではないかと、個人的には考えます。技術が発展すればするほどに。そのような中で、「各国の先端技術転用も平和的に促進する、技術大国」といった風な日本の姿は、ITに携わる人間として意識していきたいものだなと、漠然とですが思っています。
さて、最後に皆様にお知らせです。次回よりマーケティング便りは大出(おおいで)が担当いたします。引き続き、ご業務の合間にご一読いただけますと幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。