Special Contents

スペシャルコンテンツ
2023.08.31 マーケティング便り

ブラック部署から異動したらホワイト部署だった件|購買部ならではの苦悩と面白さ:前編

図研プリサイト 岡本優

皆様こんにちは!
図研プリサイトの岡本です。
前回は大出でしたが、今回は私が書かせていただきます!

2016年に大学を卒業し現在は社会人7年目、良い感じにスレて育ちました。
7年前と言えば、まだ社会の荒波に揉まれていないツヤピカの私がまさに新社会人として手厚い洗礼を浴びている真っ最中。
 
新卒で入った会社は飲食・サービス業。

度重なる残業、通勤時間は往復3時間、シフトの兼ね合いにより犠牲になる睡眠時間、トラブルと終電、目の前で去る終バス、そしてバカにならない立て替えのタクシー代…。もはや終バスを諦めて自転車に切り替えるも、深夜0時半~1時に自転車を漕いでいるとよく男性2人組に声を掛けられました。

「それ君の自転車?」「はい」「ちょっと番号見せてね。こちら〇〇署。自転車の番号の照会依頼。どうぞ」
モテるな…と思っていました。人間、疲れで狂うと正常って何なのか分からなくなるものなのですね。

しかしそこは新卒。しかも大学時代は2chとまとめスレばかり見ていました。
周りと比較し割とハードな働き方をしているにもかかわらず「社会人は誰しもがこうやって辛いもの!これが死ぬまで続くのが普通!社会人になったら終わりンゴってどこも書いてあったし」と本気で信じて疑っていませんでした。

そのため必死に同僚と頑張っていましたが、入社2年半経った頃に管理部門である購買部へ異動となり、激務は突然終了を迎えたのでした。

購買部では「社会人になっても太陽が出ている時間に家に帰れるんだ…」「早出と残業がシフトに組み込まれないんだ…」「有休って自分で好きな日に使えるんだ…?」と感動しながら1年少々従事致しました。
そこから転職した理由は購買の仕事が嫌だったからではなくキャリアアップが理由でしたが、奥深く面白い仕事だったなと4年近く経過した今も思っています。

今回はその購買部での仕事内容や苦悩、どこを面白いと感じていたのかをご紹介させてください!

とはいえ製造業ではなく飲食関係でしたので、皆様の会社とは取り扱うものや調達の仕方など含め違うところは結構多いかもしれません。
ですが普段「実際のところ購買や調達の人って何しているの?」と感じることも多いと思いますので、業界は違えど「あぁうちの会社の購買担当もこんなことしているのかなぁ」と参考になれば幸いです。

少し長いので、前編と後編に分けたいと思います。

前編

購買の主な仕事内容

当時担当していた業務内容は発注業務、検品業務(納品立ち合い)、在庫管理、倉庫の整理、出庫対応、発注システム管理(新商品の登録、商品の削除等)、売上伝票の入力/管理、資材・酒類・食材の調達(取引先との折衝)、相見積取得/購入品の決定といった感じでした。
私が働いていた会社の購買部では「雑品担当」「酒類担当」「食品担当」の3つに担当が分かれており、私はこのうちの「雑品担当」でした。

また私の会社では若手を管理部門に配属しないという暗黙のルールがあったようです。
(新人はまず接客部門に配属されるうえ、そもそも購買の重要性が分かりづらいからというのが理由でした。)

そんななか異例に配属されたのは、新入社員研修の期間中に行われた全部署説明会で購買部の部長が「うちは地味で目立たなくて何をしているか周りには分かりづらいけど縁の下の力持ちとしてみんなを支えている」と言ってくれたのが、主人公よりマイナーなキャラクターばかり好きになる私に刺さり、暗黙のルールも分からず「購買がいいです!」と希望しました。
新卒が購買を希望したのは初めてのことで、いわゆる「おもしれー女…」となったのだそうです。(異動後に教えてくれました)

空気を分かっていないが故の採用でしたが、希望は言ってみるものだな…と思ったのを覚えています。

雑品担当とは?

新卒で入った会社では主に社内で使う「酒類」「食品」以外の物が対象でした。
何が雑品に含まれるのかは会社や業種によってかなり違ってくると思います。

私の場合で例えるのであればゴミ袋、手袋、スポンジやタワシのような日用消耗品から、カトラリー類や食器類、グラス類、調理器具、はたまた冷蔵庫のような電化製品や業務用の機械など、ある程度高価で長く使うものも含まれていました。

ここで雑品として採用されていた製品の数々は非常に質が良く、スーパーやホームセンターで買えるものに関しては現在も自宅で使っています。食器用スポンジはス〇ッチブラ〇トしか勝たないな…と思っています。

(おすすめの食器用スポンジあったら教えてください)

購買部としての役割

大きく分けて2つあります。

①   取引先との折衝
取引先は多岐にわたり、かつ公平性確保のため相見積も取らなくてはなりません。
社内の部署から「いつまでにこんな形でこんな材質、容量はこの程度のグラスがいくつ欲しい」といった要望があった際は、普段取引しているグラス関係のメーカーや卸問屋にアタリをつけ、カタログを確認し複数目星をつけてからサンプルと見積もりを依頼、納期を確認し実物を当該部署の方に確認して頂きます。

もしそのグラスと同一のものが複数社で取り扱いがある場合は比較し購入という流れ。
(が、毎回同じところから購入していると取引先としては偏りが出てしまいますので、金額の差が微々たるものであった場合は「前回はこちらから購入したから今回はこちらで…」とバランスを取ることも。)

「営業はタイミング」と思っているのですが、それはここでたくさんの営業さんにお会いした結果「(同じ商材を扱うなら)わざわざ呼ばないと来ない営業さんより、呼ばなくとも寄ってくれる営業さんに注文する」というのを目の当たりにしたからかもしれません。

 
②   社内の部署との折衝
各部署にはそれぞれ予算があります。またどこの会社でも”〇万円以上は稟議を通す必要がある”等の社内規則がありますよね。
そのため「今回これをこのくらい買いたいのだけど…」という相談があった場合は予算や稟議をまず最優先で考えますが、やはり中には「(決済月的に)上手いことしてくれない?笑」という方もいらっしゃいます。

ただ購買部は経理課や収納課とも密接に関わる管理部門なので、現場の方が困っている気持ちは痛いほど分かるものの、いかに不快な気分にさせず柔らかくはっきりと断るかに心を砕いていました。
1円でもずれたらその日の伝票数百枚を全てひっくり返すような業務内容でしたので、なぁなぁにしてしまうとバタフライエフェクトのように小さな誤魔化しや見過ごしが致命的な金額のズレに繋がりかねません。

財布のヒモを固く握るのが仕事とは言え、断ることが多いのはやはり「ごめんね…」という気持ちになります。
(買ってあげられるものなら全部買ってあげたくなります)

仕事内容や役割をご紹介させて頂いたところで、前編はここまでとなります。

突然ですが、ここで皆様へクイズです。
購買部としてより苦悩するのは、①と②どちらだと思いますか?

後半は「購買のここが面白い!」をテーマに更新しますので、ご興味ありましたら引き続き読んでくださると大変嬉しいです。
次回は9月末頃を予定しております。クイズの答えはまた来月お教えします!

長文・乱文でしたが、貴重なお時間を割いて頂きありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

一覧に戻る