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2023.09.29 マーケティング便り

ブラック部署から異動したらホワイト部署だった件|購買部ならではの苦悩と面白さ:後編

図研プリサイト 岡本優

皆様こんにちは!
図研プリサイトの岡本です。

前回と同様、今回も私が書かせていただきます!
引き続き購買部での仕事内容や苦悩、どこを面白いと感じていたのかをご紹介させてください。

製造業ではなく飲食関係でしたので
皆様の会社とは取り扱うものや調達の仕方など含め違うところは結構多いかもしれません。
ですが普段「実際のところ購買や調達の人って何しているの?」と感じることも多いと思いますので
業界は違えど「あぁうちの会社の購買担当もこんなことしているのかなぁ」と参考になれば幸いです。

では、後編は下記より始まります。

後編

>>>前編はこちら<<<

前編がまだでしたら、ぜひこちらからお読みいただければと思います!

後編は、購買としてより悩みになるのは前編で触れた「購買部としての役割①②」のどちらなのか?
という部分からスタートしたいと思います。

購買部としての役割はリンク先の前編をお読みいただければ詳細は書いてありますが、簡単に大きく分けて書くと2つありました。

①  取引先との折衝

②  社内の部署との折衝

そしてどちらがより購買部として悩むのか…?
お付き合い頂ければ幸いです。

購買担当の悩み

購買部としては②の社内折衝が悩みでした。

元々現場配属されてからの購買部だったので、現場で「至急必要になった!」という事態はどうしても起きるよなぁと思いつつも、そうすると部署としては不正になるという難しい立ち位置だった為「すっかり購買に染まったなー」と変わらず現場にいる同僚から言われたこともありました。

とはいえ「ほしい!」と言うもの全部買ってあげていたら破産するので、小さな節約の積み重ねが社員の給料を出すことに繋がっているのだ!と思うほかありません。

仕事はド正論だけではできない、感情論もとても大事なのだとここでよく学びました。

間違いを間違いだ!と言い切って断罪してしまうのは簡単ですが、そこでいかに相手に寄り添えるかが重要で、かつ、とても難しいなと苦戦した部分でもあります。

同期や後輩であれば立場も近いので色々と想像しやすいですが、相手が役職のある年上の方だったりすると、実際どんな苦悩を持っていて何に板挟みにされているのか分からないので、下手な共感をするくらいなら何に困っているか直接訊いてしまうのが早道ですね。

冒頭から苦悩を書いてしまいましたが、個人的には苦悩より楽しかったことの方が圧倒的に多かったです!

今回の後編はそんな購買の面白かった部分にフォーカスを当てたいと思います。

購買のここが面白い!

こちらは大きく分けて3つありました。

①色々な商品を知ることができる
自分の担当に関わる商品はどんなルートで仕入れられるのか?底値は?店売りの値段は?等だけではなく、納期がこれだけかかる理由は?このシリーズ実は他にどれだけ種類があるの?等、非常にたくさんのことを知ることができ、これは自分の引き出しを増やすことに直結していました。

知っていることが多いというのは、それだけ自分の知らないことや理解しづらいことに対して想像をして寄り添う材料も増えるということ。
例えばプライベートで海外産のものを取り寄せたい時に「3か月かかるの!?なんでそんなに!?」と思っていたところ、「もしかしたら船でしか輸入ルートがなくて、その航海のタイミングなのかも…天候の影響を受けやすいのかも…」と考えられるようになりました。
(海外限定のフィギュアやグッズ、海外メーカーの食器などにありがちです。)

②他部署の色々な事情や部署ごとの特徴、人間関係を知ることができる
購買はまんべんなく全部署と関わる部署なので、色々な部署の人と知り合うことができます。

またその部署の業務内容だけでなく、力関係や人間関係も日々皆様に接していると見えてきて、「先輩から後輩への指示がいつも遅いんだ、だからこの部署は当日出庫が多いのね…」「課長は外注品より内製品にこだわりたがるけど、次長は外注品を積極的に採用したがるな…だからよく喧嘩しているのか…」などたくさん知ることができます。
そのため部署ごとや人ごとに合わせて言い方を変えたり好みの対応を覚えておくと喜んでもらえたので、小さな楽しみにしていました。

③先を見越して発注をかけるので、予想通り捌けると気持ちがいい!
特にGWや夏季休暇、年末年始に被る時期はメーカーや卸問屋も長期休業に入ることが多く、昨年までの納品・出庫の実績と現在までの実績を照らし合わせ、世情も鑑みて何週間も先の発注を掛けます。

こういう時に取引先との普段の関係性がよく出てきて、お互い助け合いで仕事ができているところは優先的に卸してくださったり、その逆もあります。
そしてこんな地味で目立たない陰ながらの努力を現場の方はもちろん知りようがないので、聞いていなかった突然の大量出庫依頼を「明日まで!」と掛けてきたりして、購買担当と現場の方でプチバトルという名の交渉が勃発したりします。
(そして驚くことに大抵はそんな直近でそんなに要らないことが判明したりします。)

このようなハプニングも含め読み切ってばっちり捌けた時はテトリスで棒を差し込んで4列一気に消した時のような爽快感があります。が、購買部なので喜び方も地味だったりします。
「フム…」と言いながら発注システムを愛おしそうに見ているくらいです。

こういった理由もあり、購買部にいると真面目にルールを守って仕事している部署や人のことが大好きになりがちです。

7月の大出の記事にも「そもそもルールを守る組織風土がそこにはあるのか?」という問題提起がありましたが、ルールを守っているとルールに守られる場面が多々あります。

毎回無茶ぶりをしてくる部署から「緊急!」と依頼があったとき、やはりこちらとしても全力で対応しますし何とかしますが、やはり人間なので「なぜ毎回そうなってしまうの?」という愚痴は出たりします。

が、いつもきっちりとルールを守ってくれる部署の方からの「緊急!」は、前者のパターンよりも頑張ってあげたくなるのが人情というもの。お互い気持ちよく仕事をしたいですよね。

プライベートでも仕事でも「真面目に、誠実に、ちゃんとする」は大切にしています。
(たまにダンゴムシみたいになることもあります。)

以上!
簡単ですが、購買部に所属していた時の体験記でした!

前編後編合わせたらそこそこある文量でしたが、ここまで読んで頂き本当にありがとうございます。
お付き合いいただけて嬉しいです。

繰り返しになりますが、私が所属していた購買部は製造業ではありませんでしたので、小さな部品やパーツ、基板などを取り扱っている購買・調達ではまた苦悩や面白さも全く違うのだと思います。

同じ職種でも業界によって中身がガラッと変わるのはとても面白いですよね。

今回は一例として、製造業以外の購買部ではこんなことしているのだなぁと楽しんでいただけたら幸いです。

欲しいものが普通に手に入るだけでなく、そもそも商品があること自体も当たり前ではない、昨日まであった商品が来月には終売してしまうといったことも当然のように起きる世界ですので、いま手元にあるモノも大事に使っていきたいなと思えるきっかけになった、良い経験でした。
 
少しでも皆様にとって「へぇ~そんなこともあるのね」と、豆知識的にでもお役に立てていれば嬉しく思います。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

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