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2025.03.31 マーケティング便り

【ドット絵を描いてみた】ドット絵の魅力と懐かしさ

図研プリサイト 岡本 優吏

皆様お久しぶりです。図研プリサイトの岡本です。

以前からお読みいただいていた皆様はお元気でしたでしょうか?最近弊社を知っていただいた方は、改めてよろしくお願いいたします。

4月を目前にし、世間全体バタついているかと思います。弊社も異動や組織再編などあり、各部署が慌ただしく動いております。また弊社は元々株式会社図研という電気CADでトップシェアを誇る会社から分社化した企業なのですが、図研プリサイトとしての歴史として今年度初めて新卒採用を実施しました。

私自身新入社員の子と関わるのは自分自身が新卒だったころ以降なので、何歳も年下の子たちと接するのは本当に久しぶりです。そのためいま若い子世代の中で何が流行っているのかもまるで存じ上げません。趣味が何なのか、音楽は何を聞くのか、石の上にも三年って言葉は死語になっているのかすらも…。

しかしそうは言っても全く存在を知らない訳ではありません。某SNSを眺めていると若い世代の子たちは時々おすすめ等で突然現れますし、公式ツイートへのリプ欄にもたくさんいます。そんな中、ある日ゲームのドット絵モチーフグッズ販売情報の投稿を見ていると世代を問わず「かわいい」「レトロ感が好き」「絶対買う」という反応が多いことに気づきました。
 
 
つまり、若い子もドット絵は好きなのでは…?(飛躍)
 
 
若い子から私たちの世代、そして人生の先輩方の年齢まで愛されるドット絵であれば、新入社員の子たちが入社して少し経過して落ち着いた頃に読んでもらえる社内の読み物としても良いのではないか…。(本当に?) そんなやや的外れ感も抱きつつ、ただ単純にいつもコラムを読んでくださる皆様も好きであろうものについて書きたかっただけという本心も添えつつ、短めにまとめますので息抜きにぜひ読んでみてください!

ドット絵の魅力

初めに、私はドット絵の専門やドット絵について学んだものではございません。ただ単純に「ドット絵好きすぎ」と思っているだけの一般人でしかありませんので、何か有益な情報は得られない可能性が高いですが、「(わかる)」と思っていただけるだけでも非常に嬉しいです。

まずドット絵といえばやはりファミコンやスーパーファミコンを強くイメージします。私の世代ハードは64でしたが、携帯機はゲームボーイとゲームボーイカラーがメインでした。ポ〇モンのドット絵のバリエーションが少なく、草タイプであれば大体ナゾノクサだったあの時代で生まれ育ちましたので、ドット絵への愛着は非常にあります。

まずドット絵のドットとは、画像を構成する最小単位の正方形のマス(ピクセル)のことを指します。場合によっては肉眼で識別できるサイズを指すこともあるようですが、そこまで厳しく指定されているわけではなさそうです。通常ドットは白地に黒や黒地に白で打つことが多いですが、ドット絵はこのドットに色を付けることで表現されるものであり、昨今ではピクセルアートとも呼ばれます。
 
 
早速ちょっと描いてみました。
 
 

 
 
弊社のHPを開いていただくとタブの左側に小さく出ているアイコンのアレです。
 
 

 
 
こんな小さなアイコンでもド素人が見よう見まねで打ってみると非常に難しいものなのだなと、ゲームのドット絵職人の凄さを改めて感じました。簡素なように見えて、実は職人技が込められているのですね。

綺麗な円形にならないのは使用しているピクセル数が少ない(32×32)ためで、もっと滑らかな〇にしようと思うと、少なくとも倍、できれば3倍のピクセル数で描くのが望ましいかと思われます。

何故昔はこのような方法でゲーム内グラフィックを描いているのか?最近の美麗なグラフィックに慣れている若い子たちには不思議かもしれません。

ファミコンの画面解像度は256×240ドット(諸説あり)で、ファミコンが搭載しているCPU(人間でいう頭脳に当たる部分)は8bit=1byteでした。1KB=1,000Byte(正しくは 1,024Byteらしい)、1MB=1,000KB、1GB=1,000MB、1TB=1,000GBなので、普段「〇メガ」「〇ギガ」は耳馴染みがあっても、「バイト」って逆にあまり聞かないと思います。ちなみにメモリはファミコン2KBに対し、PS5は16GB、なんとメモリ容量は8000万倍です。

現代のゲーム機とは比較にならないほど載せられる容量が少なかったからこそ、当時の職人たちは何度も試行錯誤してたくさん工夫して、当時はもちろん現代から見ても人を魅了してやまないドット絵や打ち込みでの8bit音楽が誕生したのですね。

おまけ:いつも仕事で使っているPCとチームリーダー

ドット絵と想像力

ハード側に制限があったからこそ生まれたものなのだと書きましたが、そうなると今度は「描写不足」が生まれないか?と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし面白いことに、ここは人間の脳の力でその隙間を埋めていったと言われています。

皆様は美術の授業や美術館/博物館で、一度は「抽象画」を見たことがあると思います。何を描いたものなのかいまいち分からない、見ていてもつまらないと思う人もいる一方で、「こういう意図が隠されているのではないか?」と考察することが楽しくて仕方がない、という方もいらっしゃると思います。

実は同じようなことが当時ファミコンが登場した世界では起きていました。

例えば真っ暗な洞窟があり、壁にはかがり火がかかっていたとします。
 
 

 
 
この地面が続いていない暗い空間は、落とし穴もしくは道が崩落していて進めないと思いますか?それともかがり火がなくて照らされていないだけだと思いますか?

そしてこの洞窟を何らかのギミックで全体を明るく照らすことができた際に
 
 

 
 
道がないと思っていた場所から隠し通路で宝箱のある部屋に繋がっていた!なんてことがあったら、ちょっと嬉しくないですか?

こんなのドットじゃなくても想像できるのではないか?と思うかもしれませんが、ここに抽象画と同じ仕組みがあり、抽象度(余白)が高いほど見る側が想像できる出来る要素や余白が増えるため、「このドットの部分、他のドットと少しテクスチャの感じが違うかも…隠し扉かな?」などワクワクする仕掛けもしやすかったということですね。あとは単純に現代ゲームのような3Dグラフィックよりもドットの方が目の錯覚を引き出しやすかったとも言われています。

おわりに

いかがでしたでしょうか?

無料サイトのPixnoteなどで手軽に描けますので、皆様も興味を持っていただけたらぜひ描いてみてください。
意外と楽しかったです。

それでは4月からまた共に頑張っていきましょう!

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